福一漁業㈱刺身向け冷凍マグロカツオ工場 安全、新鮮でおいしい食品提供に努力傾注
ISO22000を取得した福一漁業のマグロカツオ流通加工拠点、FOC(福一・大井川コールドストレージ)

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【焼津】福一漁業㈱(本社・静岡県焼津市中港、近藤一成社長)のマグロカツオ流通加工拠点、FOC(福一・コールドストレージ)が、食品安全マネージメントシステムの国際規格である「ISO22000」と国際的な食品安全管理手法の「HACCP」(危害分析・重要管理点)の認証を4月に取得した。刺身用マグロカツオ関係のISO22000取得は、全国的に極めて少ない。認証機関はTQCSI社(JAS-ANZ)。
併せて「HACCP」認証も
福一漁業は遠洋カツオマグロ漁業生産と冷凍マグロカツオ流通加工を軸に事業を展開している。このうち、冷凍マグロカツオ売買および加工販売は、刺身向け冷凍マグロカツオ工場「FOC」(焼津市藤守)を拠点に事業を展開し、年間取り扱いは140億円ほどに及ぶ。
同所に原魚や加工製品を保管する冷蔵庫(超低温冷蔵庫・F級冷蔵室)、加工場(一次加工室、二次加工室、チルド加工室)や事務所をもつ。
刺身用マグロカツオを全国の消費地市場などに出荷販売するほか、これらを加工して量販店などの需要先に納めている。以前は原魚売買の扱いが多かったが、ロイン、ブロック、サク、ネギトロ、切り落とし、切身などの各種生食製品加工生産が増えて、今ではFOCの事業取り扱いの6割近くを占めるほどになっている。
福一漁業は「食品安全マネージメントシステム」(FSMS)「HACCP」の導入に向け、社長、専務をトップとする食品安全チームを組織し、システムの組み立てとハード面の改善を柱にして、昨年4月に取り組みをスタートさせた。社員教育とともに、基準に沿った加工工程などの導入を図るため、第一・第二加工室を改良して区画割りを改めて行い、また、原魚や製品が通過する冷蔵庫荷捌室をプラス20C以下に保つようにするなど、ハード面の整備を図った。各種準備を整えて、10月から新食品安全管理体制による運用を開始し、今年2月23日に「ISO22000」と「HACCP」の両認証を取得した。
ISO22000は企業が食品の安全管理の仕組み確立のために必要事項を規定している。原料調達から加工流通、販売消費まで対象となる。第三者の認証機関がその要求事項適合しているかどうかを審査して、合格すると、同認証取得となる。①食品安全に関するマネージメントの仕組みが整い、②それに基づく規定やマニュアルに沿って現場が運用されている-ことがポイントとなる。ISO22000にはHACCPの要求事項が含まれ、HACCPの原則をマネージメントで円滑に運用することが柱の一つとして入っている。福一漁業では海外輸出なども考慮して、「HACCP」認証も取得した。世界的なマグロカツオ生食需要増を踏まえ、海外輸出も視野に入れた取り組みも進める。
近藤大輔福一漁業専務は、「当社は『本物の味と健康』をモットーに、価値ある製品の提供に努めている。これまでも品質や鮮度、流通でいかに消費者に満足していただけるか、あらゆる戦略を打ち出して実践してきた。今回、ISO22000に基づいた食品安全マネージメントシステムの導入を図ったが、今後とも消費者の皆様に安全、新鮮で、おいしい食品を提供していくために、最大の努力を傾注していきたいと考えている」と話した。